- 子どものトレーニングが体に悪いというのは嘘である根拠
- 子どものトレーニングのメリット
- 子どものトレーニングの注意点
「子どものうちにトレーニングをすると身長が伸びにくくなる」
「小さいうちにトレーニングをさせると関節を痛める」
このような言葉を耳にしたことはありませんか?
結論からお伝えすると、これらは全くのウソ。
むしろ子どものうちにトレーニングをすることで大きなメリットを得ることができます。
今回の記事では小さいころにトレーニングをすることに対する世間の不安を科学的に解消し、そのメリットや注意点について解説していこうと思います。
子どものトレーニングが体に悪いというのは嘘

「子どものトレーニングが体に悪い」
小さなときにトレーニングをすることで、背が伸びなくなったり関節を損傷する可能性があるからトレーニングはすべきではないといったことを世間ではいわれてきました。
実はこれ近年では完全に否定されています。
子どもがトレーニングをすることによってケガをするなど、身体への悪影響を及ぼすという裏付ける科学的根拠は存在しません。
むしろ筋力向上や、骨密度を高めるなどの効果が期待できます。
実際に海外では学校体育やクラブチームでもトレーニングを導入していたり、積極的にトレーニングするところも多いようです。
参考:子どものためのレジスタンストレーニング (2006)Avery D. Faigenbaum. NSCA JAPAN Vol.13, No.8, pages 46-50
子どものトレーニングのメリット

子供がトレーニングをするメリットについてまとめてみました。
- 筋力と筋パワーの向上
- 局所的な筋持久力の向上
- 骨密度の改善
- 血中脂質プロフィールの改善
- 身体組成の改善
- 運動技能の向上
- 運動能力の促進
- スポーツ傷害に対する抵抗力の向上
- ボディイメージと自信の向上
- 生涯の身体活動に対する積極的な態度の育成
ざっと10個はメリットがあります。
子どもにトレーニングをさせても筋力が伸びないという説明をする方もいますが、決してそのようなことはありません。
子どものころは神経系の発達が著しい時期でもあるため、神経系の適応によって筋力が向上します。
トレーニングは「しゃがむ・立つ・引く・押す・跳ぶ・投げる」といった競技動作をより細分化した基礎的な動作を極めていく作業でもあるため、身体の使い方が上手になり運動技能の向上にもつながってきます。
実際に筆者は中学生のころまで運動が苦手(実際に柔道部に所属していましたが大会で勝った経験なし。体育でも女子にも体力測定で負けるほど)でしたが、トレーニングに励んでからは徐々に身体を上手に使えるようになり高校や大学で別な競技に転向したものの全国大会で準優勝できるレベルまで身体機能が向上した経験があります。
もちろん競技への適正の有無も関係なきにしもあらずかもしれませんが中学卒業まで
- 柔道部所属ながらも女子部員や初心者にも負ける
- マラソン大会最下位
- そもそも運動が嫌いで本来は文化部に入ろうとしていた
こんな私が成長できたのはトレーニングの恩恵が大きかったことを確信しています。
子どものトレーニングの注意点

子どもにもぜひトレーニングをやってほしいと思っていますが、手放しで何でもかんでもやればいいというわけではありません。
子どものトレーニングの注意点がいくつかあります。
- 有資格者による指導と管理・監督を行う
- 安全で危険の伴わない運動環境を確実に整える
- レジスタンストレーニングの効果と問題点を教育する
- 各セッションは、5~10分のウォームアップから開始する
- 多様なエクササイズを、低強度、10~15レップ、1セットから開始する
- ニーズと目標に合わせて、6~15レップで2~3セットまで漸進させる
- 筋力の向上に伴い、負荷を徐々に増加させる
- 重量よりも、適切なエクササイズテクニックを重視する
- レジスタンストレーニングは、週2~3回、1日以上の間を空けて実施する
- 進歩を確認するために、各自のトレーニング日誌をつける
- トレーニングプログラムに体系的な変化をもたせ、常に新鮮で挑戦しがいのあるプログラムを作成する
これらを簡単にまとめると「きちんとした指導者の下で、正しいテクニックを用いて、原理原則を守って適度にトレーニングしましょう」ということです。
大人がトレーニングするときなどは、場合によって限界まで挙げて、さらに追い込むといったこともしますがまだ身体が未成熟な子どもの場合特にテクニックに重きをおいて安全におこないましょう。
子どもにおすすめなトレーニング種目

子どものトレーニングにおすすめな種目をいくつか紹介していきます。
- リバースランジ
- シングルレッグデッドリフト
- バードドッグ
- プッシュアップ
- プランク
リバースランジ:太腿前・お尻
- 脚を腰幅に爪先は正面に向けて立つ
- 大きく片脚を後方へ出しながらしゃがむ
- 後方の脚の膝が腰の真下に、前方の脚は脛が垂直になるようにしゃがむ
- 後方の脚の膝が床に軽く触れるまでしゃがんだら力強くスタートの姿勢まで戻る
シングルレッグデッドリフト:太腿後ろ・お尻
- 脚を腰幅に爪先は正面に向けて立つ
- 片脚で身体を支えながら、逆の脚から頭部まで一直線に保ちながら水平まで身体を傾けていく
- 股関節を正面に向けたまま身体をゆっくりと起こす
バードドッグ:背中
- 両手は肩の真下に設置。両ひざは股関節の真下に設置する。
- 腹筋に力をこめる
- 伸ばした手と反対の脚を水平に伸ばす
- 交互に手脚を入れ替える
プッシュアップ:胸・肩・二の腕
- 足は腰幅、両手は乳頭の横かつ前腕が地面に垂直になる位置に接地
- 胸が床につくまでおろす
- 力強く腕が伸びきるまで押しきる
プランク:お腹
- うつぶせの状態で肘は肩の真下に、足は腰幅に接地
- 頭部から踵まで一直線になるように腰を持ち上げキープ
まとめ
大人はもちろん子どもにとってもトレーニングは、身体機能を高めるために非常に有効な手段です。
最初はプロの指導をうけて正しい方法を学んで、無理のない範囲で始めていきましょう。

