「スクワットでもっと高重量を挙げられるようになりたい」
「もっときれいにスクワットでしゃがめるようになりたい」
このようにお悩みの方にこそ、ぜひウォーミングアップなどでとりくんでいただきたいのが『モビリティエクササイズ』です。スクワットのフォームを改善するために、スクワットそのものを練習するのはもちろん効果的ですが、場合によってはスクワットだけしていても解決できないこともあります。
いい例が足首の可動性が低く、深くしゃがもうとすると過度に前傾してしまい、腰が痛くなるといった場合です。この場合、いくらスクワットで綺麗に深くしゃがもうとしても足首が邪魔をして、浅くしかしゃがめないか、フォームを崩して無理やり深くしゃがむかのどちらかになってしまいます。
こういった場合に活躍するのがモビリティエクササイズ。
モビリティエクササイズは関節の可動性を高めるためのエクササイズ。先の例のように関節の可動性が問題という場合には非常に効果的です。もしあなたが可動性が問題でスクワットで綺麗に深くしゃがむことができないのであれば、今回紹介するモビリティエクササイズでフォームが劇的に変化するかもしれません。
本記事では関節可動域を改善するモビリティエクササイズのなかでも、スクワットで綺麗にしゃがめないときにネックになる部分を解消するためのエクササイズに厳選して紹介していきます。
モビリティエクササイズとは
モビリティとは英語で「可動性・移動性・流動性」を意味しています。
身体に対して使う場合、関節の可動域(動かせる範囲)と筋肉の柔軟性の高さを指しています。
モビリティとフレキシビリティ(柔軟性)は混同されがちですが「モビリティ(Mobility)」は関節の動かせる範囲とその意識的に動かす能力を指し、「フレキシビリティ(柔軟性)」は筋肉の柔らかさを指します。
筋肉が硬く、フレキシビリティが低い状態ではモビリティも低下してしまいます。そのためフレキシビリティはモビリティの重要な要素のひとつですがそれだけでは十分ではありません。フレキシビリティ以外にも筋肉を上手に動かすためのトレーニングも求められます。
筋力だけでなく可動性も重要
ジムでトレーニングしているとき、多くの場合は筋力や筋肥大に注目され、可動性を高めることは忘れられがちです。一般的な筋トレ(バーベルを担いだスクワットなど)は筋力や体型の変化など、比較的短期間でも成果を実感しやすく、多くのトレーニーに好まれますが、モビリティエクササイズは短期間で成果を実感しにくく長期でじっくりと取り組んでいく必要があります。
しかし、スクワットにおいて足関節・股関節・胸椎などの可動性を高めておくことは、スクワットの安全性を高めつつトレーニング効果も向上させることができるようになります。
スクワットによって腰を痛めるなどのケガのリスクを下げる意味ではもちろんですが、可動域を改善することで筋力・筋肥大効果も同時に鍛えることができます。
可動性を向上させることで安全性を高めつつ、トレーニングの質も高めることができるので、ぜひこれまでモビリティエクササイズに取り組んでこなかった人はプログラムにモビリティエクササイズを入れるようにしましょう。
スクワットの動作を改善するモビリティエクササイズ
スクワットの動作を改善するためのモビリティエクササイズを紹介します。
- ハーフニーリングアンクルサークル
- アンクルローテーション
- 90/90ヒップモビリティ
- 股関節モビリティ
- 胸椎モビリティ
ハーフニーリングアンクルサークル
- 片ひざ立ちになる
- 踵が離れない範囲で限界まで脛を前に倒していく
- 脛を左右に振っていく
アンクルローテーション
- フォームローラーを足首に当てる
- 足を左右に振る
90/90ヒップモビリティ
- 片脚を膝を90度に曲げて前に
- もう片方の脚は膝を90度に曲げて膝が体側にくるように
- 背筋を伸ばした状態で、上体を倒していく
股関節モビリティ
- 両ひざ立ちになる
- 片脚を体の真横に膝を90度に曲げて脛が地面に垂直になるようにおく
- 体の横に出した足側に体重を移動させていく
胸椎モビリティ
- 四つん這いになる
- 片手を頭部に添える
- 頭部に乗せた側の肘を天井へ向けるように上体を捻る
- 元に戻す
ハイバーバックスクワットの正しいやり方
ハイバーバックスクワットは主に大腿四頭筋(太ももの前)・大殿筋が鍛えられるエクササイズ。ジャンプ力や走力の向上にも役立つ重要な多関節エクササイズのひとつ。
担ぐ位置によって効果が変わるスクワットですが、今回は最も基本的なスクワットであるハイパーバックスクワットについて紹介します。
- バーベルを肩に乗せる
- 足を肩幅くらいに広げて爪先を外に30度ほど開いた状態で立つ
- お尻を後方へ椅子へ座るイメージで突き出しながらしゃがむ
- お尻が膝よりも下にくるまでしゃがむ
- 力強く両脚で立ち上がる
- 2~5を繰り返す
バックスクワットは数あるスクワットエクササイズのなかでも最も代表的なスクワットです。バックスクワットは背中にバーを担ぐという特性上、誤ったフォームで深くしゃがむと背中・腰を痛める可能性が高いです。適切な可動域を獲得するのはもちろんですが、同時にフォームもきちんと見直してみましょう。
まとめ
今回の記事ではスクワットの動作を改善するための『モビリティエクササイズ』について解説しました。スクワットで綺麗な姿勢で深くしゃがむことができずに悩んでいる人は、ぜひ今回の記事で紹介したエクササイズをトレーニングの前におこなってみてください。

